イギリス戦(8/5)終了後、藤田倭インタビュー全文 / WBSC世界女子ソフトボール選手権大会
2018.08.05

-----まずは、パーフェクトとはいきませんでしたが、素晴らしいピッチングでした。それについて振り返ってください。
 
そうですね、立ち上がりにちょっと強振されてたので、もうちょっと丁寧に相手を見ながら投げていかなきゃいけないなぁという風に思いながら、まあ2回からちょっと立て直せたので良かったんですけど、最後の回にちょっとピンチを招いてしまったので、やっぱり7回までしっかり投げきるってことがすごく大事になってくるので…、すごく良かったようで課題が残った試合だったなっていう風に思いますね。

 
-----今日の先発投手は一応勝股選手ということでしたが、それは監督(宇津木ヘッドコーチ)から事前にもちろん言われていた事?
 
そうですね、オーダーを言われたときに言われました。

 
-----そして打撃では自らホームランも打ちまして、まさに二刀流の大活躍ですけれども、打撃についてはいかがですか?
 
んーと…あんまり打撃の方では良くなかったので、自分自身もちょっと焦っていたんですけど、昨日(中国戦)やっと1本が出て、そこからちょっと自分らしくスイングできるようになってきたかなっていう風に、まあ相手のピッチャー見ながら自分のスイングをさせてもらえるようになったかなっていう風に思ってるんですけど。最後の打席に三振してしまったので、もうちょっと最後の詰めというか、もっとやらなきゃいけないなと。まぁ、投打において両方とも課題が残る感じ、ですかね。
 
 
-----投球の方で、フォアボール出してパーフェクトとはならなかったんですけど、その時何か気持ちの動揺だったりとか、何か意識していたみたいなことは?
 
いや、あまり試合内容というかパーフェクトのピッチングとか、正直あんまり意識してなかったんで(笑)ただあのケースでのフォアボールっていうのがやっぱり一番良くないので、ソフトボールとして。なので、あのケースでのパーフェクトピッチングというよりも、試合の流れというか展開的に良くなかったかなっていうのをすごく思いましたね。

 
-----気温もそんな涼しいわけではないですけども、スタミナ的にはどうでしたか?
 
そうですね、でも夜のゲームなので。自分より観客の皆さんの方が暑いんじゃないかなって常に思ってます(笑)

 
-----これで開幕4連勝になりましたけども、チームの雰囲気はいかがですか?
 
先日から山田さんだったり上野さんのベテラン選手の活躍がやっぱすごいので、若手というか、他の選手も自分たちらしく戦えてるというか、でもそれぞれ課題だったりというのはそれぞれがあると思うんですけど、みんな一つの方向に向いてるというか、優勝したいっていう気持ちを持って、日々練習だったり試合に取り組んでるんじゃないかなって、私自身も思っています。

 
-----今後またオーストラリアなど強豪国と戦いますけど、それについて意気込みを教えてください。
 
そうですね、カナダだったりオーストラリアっていうのはやっぱり打撃の方でも力強いチームなので、今までみたいに自分のピッチングが上手くリズム良くできるかっていうのは分からないんですけど、まあ自分の良さっていうのはスピードボールというよりも、コントロールで勝負するタイプなので、バッターをかわしながら三振を取るんじゃなくて打たせて取るというリズムをしっかり作れるように、っていう課題を持ちながら。あと、バッティングの方でも少しでもチームに貢献できるように、頑張っていきたいなという風には思ってます。

 
-----最後、連続三振でしたけど、そこは三振取っていこうという感じは?
 
いや、監督がタイムを取ってくださったので、それがすごい良い切り替えになって自分のリズムを取り戻すことができたので、自分のピッチングができましたね。なので、三振を取ろうっていう風には思ってなかったんですけど、長打だったりだとか外野フライとか、まあ1点はいいよっていう周りも声掛けしてたんで、とにかくホームランだけは絶対やらないようにっていう風な気持ちで丁寧にコーナーに投げてました。
 

-----今更なんですが…投打の二刀流をやるようになったのはどこがきっかけというか出発というかなんですか?
 
最初やってたんですけど、一旦ピッチャーの方があまり良くなくて、ちょっと3年ぐらい止めたんですけど、5年目くらいのシーズンに、うちの自チーム(太陽誘電)の監督が「ちょっとバッティングもやって」みたいな感じになったんで、そこからまた始めるようになりました。
 

-----社会人5年目のシーズン?
 
6年目かな?6年目くらいだったと思います。
 

-----(バッティングとピッチングを)切り替えるって時に自分でスイッチの入れ方みたいなのはあるんですか?
 
いや…でも、とにかくどっちかの内容が悪くてもそれを、まあ打席にだったら持ち込んでも多少仕方ないと思うんですけど、ピッチングのマウンドに立つ時は必ず打席で起こったことも切り替えて、リセットしてマウンドに立つようにはしてますね。やっぱりそういう感情の波とかで、ピッチャーってすごくボールに出てしまうので、やっぱしっかり1歩ベンチから出てからはもう、バッティングの事は考えないようにっていうのはしてます。

 
-----今日みたいに先発他の人と言われてて最初から出るっていうのは、ソフトボールをあまり見てない人には非常に珍しいことというか、ああいうことって普段よくあるんですか?
 
自分が打席に入っていたら、勝股がリエントリーしても自分がもう1回戻れる、何回でも戻れるんですよ、自分が打順に入っている限り。例えば勝股がピッチャーで打たれました、上野さんがまたマウンドに立って、まあ無いと思うんですけど打たれたときに、自分は勝股の間でも、上野さんの後でも、常に打順に居るので、スターティングメンバーに入っているので、DPが守備を兼ねますっていう形を取れるので、引っ込んでも、最初から自分がバッターに入れてたら、勝股とかはバッティングできないじゃないですか、なので自分が普通に7番ピッチャーで入ってしまうと、そこに勝股を入れてしまうことになると勝股が打順に入らなきゃいけなくなってしまうので、自分がDPっていう感じ、ですかね。

 
-----ピッチャーとして最初からマウンドに立ちますというようなことっていうのは、DPの使い方の中でも結構珍しいのかなと。ほぼ先発じゃないですか、記録上は違うけど。
 
珍しい…ですかね(笑)。
(今までそういうケースは)自分はあります。

 
-----そういう時って普通の先発ときと気持ちは変わらない?
 
変わらないです。先発なんで。

 
-----ちなみに、完全試合の経験は?
 
無いです。いつも何かこう意識したら、意識っていうか今日も6回ぐらいに上野さんが「倭、もうすぐ完全試合だよ」なんて言って(会場爆笑)、「だから7回もいっちゃいなよ」みたいな感じで言われてマウンドに行ったんですね。そしたら「そうだな、あと自分3人で…」とか、ちょっと思ったんでしょうね、思ってないですけど。そしたらフォアボールになっちゃって。やっぱり自分は完全試合にはまだまだ早いっていう感じなのかな(笑)っていう風に思ってます。

 
-----おあずけって感じなんですかね?
 
そうですね、何回もあるんですよ、2アウトくらいまであるんですけど、日本リーグの方でも、7回2アウトくらいでボテボテのセンター前とか打たれて…。だからやっぱりノーヒットノーランとかそういうのにはまだ早いっていうのかなって(笑)

 

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