プエルトリコ戦(8/10)終了後、宇津木ヘッドコーチインタビュー全文 / WBSC世界女子ソフトボール選手権大会 準々決勝
2018.08.10
 
-----今日の上野選手のピッチング、監督から見ていかがでしたでしょうか?
 
そうですね、今回の大会のためにやっぱり準備してきたので、今日もほんとにこう、昨日と違って相手の選手に打たせないように、また昨日と違うピッチングができて、ほんとに安心して見れましたね。
 
 
-----エースのピッチングに応えるかのように、裏でバッティングチャンスで綺麗に得点を取ってましたけど、そこはチームとしていかがでしたでしょうか?
 
そうですね、私も二回、世界選手権は監督として出たことはあるんですけど、日本でやるのを最初はちょっと心配してたんですね。でも、こんなにストーリーのように上手く打ってくれた。最初、4番(山本)をフォアボールで出した時、やっぱりすごく4番以外の選手が大事だなって思いながら、でもちゃんと(2回裏)満塁でフォアボールができないようにしてる選手の皆さん、ほんとにチームとして強いなと思いました。

 
-----明日はいよいよアメリカ戦ですけれども、意気込みをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
 
やっぱり私自身も2020年、大きな目標があって。その中で何って言ったら、やっぱり若い選手たち。あまり大きな大会の経験が無いですから、まあそういう意味で明日、思い切り自分たちでできること、そして経験をさせて、また良い繋がり、そして良い反省、また良い自信を持つようにしていきたいなと思います。
 

-----山本選手の満塁ホームラン、あれは試合の流れを決める上で、すごい大きかったのかなと思うんですが?
 
そうですね、あれも大きいですし、ほんとはプエルトリコすごい打つんですよ、正直に言うと。だからそこを(日本の)バッテリーが昨日と違う配球をしたっていうのがすごいなと思いまして。ほんとにその一発ももちろんすごい、ほんとに大きかったし、やっぱり上野も楽になったっていうのが一つ。そういう意味でほんとに良過ぎたな(笑)っていうのが、逆にこれから苦しいゲームが来るんじゃないかなと。でも今日もオーストラリアとアメリカ、そんなにアメリカの選手、まだ見てないですけど、そこまで打ってないですから、やっぱりそこも自分たち、しっかり相手を知りながらやっていきたいなと思います。

 
-----上野選手の継投のタイミング、序盤にポンと点が入ってたと思うんですけども、結構長く引っ張ったなという印象だったんですけど?
 
そうですね、上野…どうせ下(ブルペン練習)でピッチングするんだったら上(試合)でね、彼女もやっぱりいろんな経験させないと、体力もまあ皆も多分心配してるのはやっぱり2年後38歳ですから、うーん…今やっぱりブルペンで投げるのはほんとに正直なところ500球でも600球でも投げれるので、ただ試合の時はやっぱりまた違うんですから、まあそういう意味で、試合の中でやっぱり身体を作っていくっていうのが、自分の監督の勝手な考えなんですけど。2年後の事を考えた時、やっぱり上野に何が必要なんだろうと。体力はおそらく大丈夫だと思うんですけど、ただほんとに自分自身が世界を知ること。そして自分の持ってる能力を全て使える選手なので。若い選手はやっぱりボールまだ何種類しか無いですから、でも彼女はほんとに世界でもトップなんで。まあそういう意味で打たれるときもあるかもしれない。でも、2020年の事を考えた時、何が通じる・何が通じない・今からまだまだ進化できるんで。そういう意味で、ちょっと5回まで。もちろん(プエルトリコが)最後のピッチャー交代した瞬間1点取れるなと思いました。何故なら台湾(チャイニーズタイペイ)も結構あのピッチャーを打ってるんですよね。そういう意味で1回でも2回でも経験させようかなと思って、思い切り勝股を出しました。

 
-----渥美選手は今大会、守備だけではなく打撃でも非常に良い活躍を見せてますが?
 
そうですね、彼女の良さってあんまり三振しない、そして細かいこと・ミートするのがすごい上手ですから。そういう意味で、私自身は山本(みたいな)バッターもいれば、渥美みたいな目立たなくても活躍するバッターもいて。そういうバッター好きですね。そういうのすごい大事じゃないかなと思って、常に考えてます。

 

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