オーストラリア戦(11/3)終了後、上野由岐子インタビュー全文 / 2018 JAPAN CUP国際女子ソフトボール大会
2018.11.03
 
 
ーーーーー大会初登板となりましたが、ご自身のピッチングを振り返っていかがでしたか?
 
そうですね、あの…久しぶりの登板というか、まあ試合だったんですけど(笑)思ったよりなんか…ちゃんと投げれたかなっていう(笑)ちょっとストレートがコンスタントに速かったので、打たれてもいいからしっかりストレートを投げていきたいなっていう投球をしました。
 
 
ーーーーーこれまでは若手の選手とか新戦力の選手がずっと投げられていましたが、これまでの二試合をどう見てましたか?
 
んー…やっぱり若い選手に関してはやっぱりマウンドに上がっていろんな経験をしてほしいと思っていたので、今日、特に岡村なんかは午前中と午後と全く違うピッチングになったことはすごく良かったと思うし、なんかこう…本人の中でもやっぱりいろんな場面を経験して「これはダメだった」「これは良かった」っていう引き出しをどんどん作っていってほしいなっていう…そういう思いですね(笑)はい。なんか…見守るというか(笑)
 
 
ーーーーー上野さん自身はこの大会をどういう位置づけで考えられていますか?
 
んー…そうですね。やっぱり世界選手権の盛り上がりから…うん、盛り上がりようは多分ファンの方だったり、皆さんはすごく期待してる大会だとは思ってます。ただやっぱり…自分たちは世界選手権の反省だけではなくて、次の2020年にも進んでいかなければならないので、やっぱりその…もちろん結果を出さなければいけないというだけではなくて、監督が「この選手は何ができるか」っていうことを試されてる試合でもあるのかなと。だからこそ、こういう若い選手がどんどんスタメンで起用されていて、なんかこう…そういう試されているような試合を作っていってるなっていうのは今回すごく感じるところです。
もちろん、だから負けていいとは思ってないですし、その中でどう“日本らしさ”というか“日本の強さ”を出していけるかっていうのもチームとして問われていると思うので、べテラン選手を中心にしっかりチームを引っ張っていきながら、試合の勝ち方というか、そういったところも見せていけたらいいなとは思ってます。
 
 
ーーーーー試されるというか、若手の選手にとっては勝負の一試合一試合になると思うんですけど、上野さんは結構…声をかけたりとかしてましたが、後押ししたいなっていう思いもありますか?
 
そうですねー…やっぱり若い選手は不安の方が大きいと思うので、いかに自分のボールを信じて投げられるメンタルを作っていけるか、送り出せるかっていうことも考えながら、ただいいボールを投げるのではなくて、やっぱり「自分のボールは大丈夫だ」って、「これで抑えていけるんだ」ってそういう強い意志を持ってマウンドに上がってもらわないとやっぱり次にもつながらないので。アメリカだからビビッて逃げるようなピッチングだと次につながっていかない。やっぱり思いっきり勝負して、思いっきり打たれて初めて新しい一歩が踏み出せると思うので。なんかそういう経験をしてほしい。そういう思いでなんかアドバイスをしてるというか、送り出してる感じです。(笑)
 
 
ーーーーー自分の経験も踏まえて色々教えてあげようっていう思いがあるんですか?
 
そうですね!やっぱり今の自分も初めからこれだけの知識があったわけじゃないので、やっぱり自分もいろんな打たれ方をして、いろんな負け方をして今の自分が出来上がっていると思うので、やっぱり若い選手も今の自分みたいなピッチングを求めても正直難しいことがたくさんあるし、できないことの方がたくさんある。だからこそ、打たれることを恐れずに投げてほしいなっていうのを…自分が経験しているからこそ、伝えていけたらなって思ってます。
 
 
ーーーーー東京五輪に向けても、明日の決勝のアメリカ戦っていうのはまた一ついい経験になると思うんですが、明日はどのような戦いをしたいですか?
 
そうですね。やっぱり「決勝でのアメリカ戦」という“プレッシャー”、“緊張感”。そういったものを若い選手に感じてほしい。もちろん藤田も含めてですけど。やっぱりそういう緊張感というのを感じられるような試合展開にも持っていけたらいいなぁとは思ってます。

 

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