2018 JAPAN CUP 決勝 vs,アメリカ 直前!長﨑望未 SOFT JAPAN 特別インタビュー(11/4)
2018.11.04

 
ーーーーー熱戦の世界選手権を経て、2018 JAPAN CUP。今大会にはどんな想いで参加していますか?
 
そうですね、世界選手権に関しては、途中までは自分のいいリズムでいけたんですけど、途中から自分らしいプレーっていうものができなかったことがすごく…最後にばばばって感じで…なってしまって。自分の中では良い形で終われなかったことにすごく悔いが残った大会だったので、元々、ジャパンカップは行かない予定だったので、山田さんが怪我をされて、まあ…怪我で離脱っていうことで私が再招集って形でちょっと複雑な気持ちは正直もちろんありますし、うん…正直集まる前日に連絡があったので、本当に心の準備っていうのは全然してなかったですし、急遽という形だったので正直びっくりしたんですけど。もし私が断ったらまた違う選手が行くことになるし、チャンスだし、コンディション的には悪くないので「思い切ってチャンスだから行って来たら?」ってことをトヨタの監督さんに言っていただいたのもあって、あり得なかったこのチャンスをいただけたっていうことで、それに感謝して、行きたいというか、行かなきゃいけないなっていう思いで来ました。
 
 
ーーーーーどのように切り替えられたのですか?
 
いやほんと…切り替えというかびっくりしたんですけど(笑)うん…なんだろうな、あり得なかったチャンスだけど、新しいチャンスが目の前に来たから思い切って頑張ってこようっていう気持ちになって、来ました!
 
 
ーーーーーそういった状況下でアメリカ戦を迎えて、三打数二安打。一つは犠飛で、それもライナー性の当たりで、且つ全部違うピッチャーから。率直に今日のアメリカ戦のプレーを振り返って下さい。
 
そうですね、自分の中ではやっぱり力んだりとか、普段やらないような…よく緊張しちゃうんですけど「頑張ろう!」って思いすぎると力んじゃったりとかいつも通りのプレーができないことがあるってことがわかってるので。アメリカ戦で他の国に比べたらいいピッチャーが全員揃ってるところで、本当にどのピッチャーがきても自分のプレーは変えずにというか…狙う球種とか、高さとか色々あるんですけど、自分のプレーを変えないというか、気持ちの部分でもそうですし、できるだけ自分のペースで打席を送りたいなと思って打席に入ったし、一打席一打席…本当に後悔のないようにやっていこうという気持ちでやりました。
 
 
ーーーー平常心でやってみた結果、今日のパフォーマンスにつながった?
 
そうですね…本当に甘い球っていうのが、なかなかないようなチームなんですけど、本当に変に力まずというか、逆らわず。詰まってでも押し込めたので、ちょっとはらしいプレーはできたかなと。
 
 
ーーーーー気迫のスライディングもありました。
 
そうですね(笑)気づいたら滑ってたので(笑)危なかったけど。
一瞬すごく痛かったけど…でも大丈夫です!
 
 
ーーーーーオーストラリア戦もそうですが、DP(指名選手・打撃専門)という形での出場。結構早いタイミングでご自身の打席の準備をしているように見受けられましたが?
 
元々DPっていう立場に置かれるっていうことが普段ないので、気温もちょっと下がってきてますし、やっぱりDPってあんまり動かないから寒いのもあったりとか、暖かくてもちょっと固まらないようにというか、その前の打席の感覚を忘れないようにじゃないですけど、ちょっとでも打席入る前に、良い感覚でちょっと振っとかないとなっていうのもあって準備はしてました。
 
 
ーーーーー日本の守備がノーアウトのタイミングでももう準備してましたよね?
 
そうですね。もう…その回、自分が絶対打席に立つっていうのがわかってる時はちゃんと振っておかないとなっていう。
 
 
ーーーーー打席への臨み方として、普段は外野を守ってから迎えますが、DPとして迎えるのは全然違いますか?
 
凄い難しいと思ってて。守備だったら守備のリズム、守ったリズムのまま戻ってきて準備ができるんですけど、バッティングだけですし、リズムというか…自分の中でしっかりリズムを作らないと。なんとなくの流れとかでリズムがとれない場所だと思うので、それも難しいなと思ってて、自分なりにリズムを作れないとな…と思いながら。DPの方が難しいと思います(笑)
 
 
ーーーーー世界選手権時のSOFT JAPANインタビューで、対戦相手として一緒にプレーできるのが楽しみな選手として「モニカ・アボット選手」を挙げていました。大会が終わってから日本チーム・アメリカチームに対する印象とか…アリー・アギュラー選手もいますけど話しましたか?
 
そうですね。モニカとアリーが私と同じチームなので、日本がたくさん打撃として結構打ってたので、モニカは『Amazing!』というか、『日本の打撃すごかったね!』というのは言ってましたし、世界選手権でアツい戦いをして二人ともすごく楽しかったって『Exciting!』みたいな感じで言ってました。
 
 
ーーーーー今回も対戦の可能性がありますが。
 
そうですね、モニカが投げてきたら、まあ私もそこに試合に出ることになったら対戦できると思うので、もしそうなったらそれも楽しみです!
 
 
ーーーーー同じインタビュー内で、一緒にプレーしたいメンバーとして、「同世代…ある意味最強な試合ができそう」と話してましたが、日本代表での自身の年代の立ち位置とか役割とかはどのように感じてますか?
 
いっちー(市口)も私と同級生なのでどっちかっていうと上と下?の真ん中にいる立場で、ベテランでもなければ入りたてでもないので、どっちかっていうと上の方からの事だったり、下の子の話だったり、中間の場所にいるので、その真ん中のつながりっていうのは私達世代がしていかないといけない、そういう立場にいるんじゃないかなっていうのは思います。
 
 
ーーーーー今回のJAPAN CUPだといかがですか?
 
そうですね(笑)でも、3日4日くらいで終っちゃうので(笑)あんまりですけど、宇津木さんからは短期間ですし、自分の良いところだけを出そうと考えて、みんなやってほしいというか、ネガティブなことは考えず、自分の良いところだけをみんな発揮してやってほしいってことは言われてて。なので、そのチームワークはもちろん大事ですけど、「何かこうしていこう!」というよりは、「個々の持っているものを出し合おう」という大会みたいなものなので。うん…なんかすごく強く中間だから上と下を繋いで何かを率先していこうとかはあんまり考えていなくて(笑)
楽しんでやれば、固くならず、みんなで楽しんで良い意味でやれたらいいなって思って会話はしてるかなと思います。
 
 
ーーーーー今大会もそうですが、スタンドには多くのファンの方々が駆けつけています。観客席のみならず、SNSでも選手への応援コメントが寄せられています。そういう応援をどのように力に変えたりとか、ご覧になっていますか?
 
そうですねー、もう、本当にリーグの試合が終わった後にたくさんの方が声をかけていただける機会が増えて、小さい子でも大人の方でも私のやってる姿を見て頑張ろうと思えるとか。あの…ソフトじゃないんですけど『見て、刺激もらって明日も仕事頑張ります!』みたいな方もいらっしゃって、本当に色んな場所でこう…色んな想いが私が頑張ることによって、こう…少しでも働いてるんだなって思うと、本当に私も誰かのためになってるんだったらっ…ていう思いで、もっともっと頑張らなきゃいけないなと気持ちに毎回なりますし、本当にそういう方々がいないと頑張ろうって気持ちも少なからず減っていくというか、私としてもすごくありがたいというか、頑張ろうって思える源になってるっていうのはすごく感じます。
 
 
ーーーーーSOFT JAPANの試合は多くのファンの方々が観に来てくれています。"強い日本"に加えて、ソフトボール人気が更に"熱"を帯びたり、もっと盛り上げていくために…ご自身の役割をどう感じていますか?
 
なるほど…難しいな(笑)
 
 
ーーーーーですよね(笑)簡単に言うと、例えばソフトボール界の中で、長﨑選手が今SNSでつぶやくと、多くの方に情報が届けられているというのは事実で、沢山の方々にソフトボールを伝えることもできます。そういう意味ではどうですか?
 
あー…そうですね!うん…みんなもそうですけど、その人にしかできないことってきっとあると思うんですよね。私は私にしかできないこと、例えばSNSで発信することも。今言われたみたいにそうなのであれば、それは私にできることだったらするべきですし、ソフトボールファンを増やすために…大事なことであれば、私にできることだったら色々していきたいな…と、すごく思いました。今、はい。(笑)
 
 
ーーーーー最後に3連覇に向けて。選手としても、社会的にも熱くならない理由がない『決勝戦 × vs,アメリカ戦』ですが、まずご自身ではどんな機会にしたいと考えていますか?
 
そうですね、ジャパンカップっていうのはもう…2018年の大会として今回でラストです。
私たちもそうですし、観に来てくれたお客さんの方たちにも記憶に残るようなことを精一杯やることが一番大事だと思うので、そういう気持ちで臨んでいければと思います。
 
 
ーーーーー盛り上がるポイント満載の試合です。ぜひ”JAPAN CUP FNAL”の魅力を長﨑選手ご自身のお言葉で!
 
ソフトボール自体、競技的にすごくスピーディーな競技なので、例えば野球と違って、もうちょっとフィールドが近かったりもして、そういうスピード感だったりとかは楽しめる一部だと思うので、観に来てない方でも映像でも楽しんでいただける部分だと思うので、そこは本当に見どころにしていただきたいですね。
 
そして、去年に比べるとアメリカチームも更に層が厚くなって強いチームになってるので、私たちも必死でプレーしないと。接戦になると思いますし、私たちもそれをわかった上での戦いなので、本当にみんなが全員で必死になってやらないと、やっぱり勝つということは難しくなってくると思うので、本当に私たちが出せる力を全て出すことが“勝つ”っていうことにつながると思うので。そうですね…まあそういう風な想いも皆さん持ってると思いますし、プレー自体もそうですけど、そういう気持ちを持って挑んでるみんなの表情だとか、熱いプレーっていうのも見ていただけたら嬉しいかなって思います。

 

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